看護実習ポイント

急性期看護実習のポイント

急性期看護

急性期看護実習とは

急性期看護学実習では、典型例として、周手術期の患者を受け持ち、健康レベルに応じた看護過程の展開看護実践を通して学習の機会とすることが多いです。

看護実践は頻回に聞く文言だと思いますが、池西らは「知識、思考・判断、行動の3つの要素を統合した場面で育成され、獲得できるもの」と定義しています。

かみ砕いて説明すると患者理解に必要な知識を通して、包括的なアセスメントを行い、情報を思考・判断して看護を提供するという流れが看護実践ということですね。

また、高度な医療を学ぶために、手術室や集中治療室(ICU)救命救急センターの見学実習を導入している教育機関が多くみられており、この見学も急性期看護実習の一環となります。

急性期看護における看護師の役割

疾患が与える影響が大きく、生命の危機に直結している患者さんを援助するためには、解剖生理病態生理薬理学医療機器に対する知識などが必要となってきます。

看護師は患者の状態を的確に把握し、薬剤の投与栄養の投与医療デバイスの管理離床等を様々な医療スタッフとともに協働し、患者を支援していきます。

複雑な環境の中でも患者さんの一番近くにいて、ベッドサイドにいる時間が長い看護師だからこそ、疾患や治療、検査に対する身体的・精神的苦痛を感じ取ることができ、異常の早期発見につなげることができます。

急性期看護実習の目標

学校のディプロマポリシー理念などによって多少変動するとは思いますが、大まかには以下となります。

急性期看護実習の目標
  1. 周術期にある患者とその家族に関心を寄せ、適切な援助関係を築くことができる
  2. 周術期にある患者の特徴を理解し、看護過程を展開できる
  3. 周術期にある患者に対し、根拠に基づいた看護を実施できる
  4. 看護学生として責任ある態度で積極的に実習に取り組むことができる

急性期看護で行うアセスメント

急性期看護は手術後脳卒中後心筋梗塞後身体外傷後など

様々な状況の対象を支援することが求められます。

 

領域別にクリティカルな状況は異なり、

必然的にアセスメントも専門的な内容となります。

 

急性期看護のアセスメントポイントについて説明します。

急性期看護のアセスメントポイント
  1. 生命維持機構に直結するバイタルサインに注意する
  2. 術後や急性期疾患の苦痛を評価する
  3. 術後や急性期疾患の合併症の出現に注意する
  4. 急性期の状態における本人・家族の精神的な苦痛を評価する

全てに共通しているアセスメントはバイタルサインであり、

そこから問診、視診、聴診、触診、打診などの身体所見

検査データから状態を適切に把握し、

必要な看護は何かを考えていく必要があります。

急性期看護での看護計画

術後であれば、術後の身体的・精神的苦痛合併症出現のリスクについて、

脳梗塞心筋梗塞などの閉塞性疾患であれば、再梗塞に関することについて、

ADLが低下している状況であれば、転倒・転落に関することなど

状況によって様々な看護計画の立案が重要となります。

急性期看護実習のポイント

急性期看護実習のポイントについて以下に示します。

急性期看護のアセスメントポイント
  1. 客観的な指標を用いて重症度を適切に評価する
  2. 疾患からの回復、合併症の予防・改善に向けての視点を意識する
  3. 急性期の状態における本人・家族の精神的な苦痛に共感し、支援を検討する
  4. 疾患により対象が陥っている社会的状況について評価する

 

以上となります。ここまで読んでくれてありがとうございました。

参考文献

益田美津美:急性期看護 クリティカルケア,メヂカルフレンド社,2021

小澤知子:臨床事例で学ぶ 急性期看護のアセスメント 地域医療連携時代の系統的・周術期アセスメント,メディカ出版,2018

林 直子,佐藤 まゆみ:成人看護学 急性期看護I 概論・周手術期看護,南江堂,2019