看護実習知識集

看護実習で出会うForrester分類を実習記録に活かす

Forrester分類

看護実習で出会うForrester分類とは

看護実習で受け持つ患者さんの中にはForrester分類により治療方針を

決定している患者さんがいます。

恐らく循環器内科病棟での看護実習では

実習メンバーの誰かが出会うことになるかと思います。

 

今回は、Forrester分類ってなに?看護実習の中で出会ったとしても

「何を考えればいいの?」、「何を記録に書けばいいの?」

といった看護学生さんに向けて簡単に説明しています。

記録の記載例も載せているので参考にされてください。

 

Forrester分類とは

Forrester分類とは、急性冠症候群(ACS)に伴う急性心不全の重症度分類になります。

Forrester分類ではスワンガンツカテーテルによって得られた肺動脈楔入圧(PCWP)心係数(CI)を用いて血行動態の評価を行います。

 

Forrester分類

Forrester分類

縦軸の心係数(CI)2.2を境界線として心拍出量低下の有無を評価します。

横軸の肺動脈楔入圧(PCWP)18を境界線として肺うっ血の有無を評価します。

 

末梢循環を保つためには心係数(CI)2.2以上が必要と考えられており、

数値設定が行われています。

肺うっ血肺動脈楔入圧(PCWP)18以上で生じると考えられており、

数値設定が行われています。

それぞれSubsetⅠ~Ⅳまで設定されています。

Forrester分類の各項目
  • SubsetⅠ:肺うっ血(なし)、心拍出量低下(なし)
  • SubsetⅡ:肺うっ血(あり)、心拍出量低下(なし)
  • SubsetⅢ:肺うっ血(なし)、心拍出量低下(あり)
  • SubsetⅣ:肺うっ血(あり)、心拍出量低下(あり)

血行動態を評価してどうするの?

Forrester分類で心拍出量低下の有無肺うっ血の有無を確認したら

その後の治療方針を決定することができます。

また、心不全の状態を4つに分類することで医師以外の医療職でも

情報の把握を簡便に行うことができます。

多職種で治療方針や予後を共有しやすくなるメリットがありますね。

Forrester分類での推奨される治療
  • SubsetⅠ:経過観察、β遮断薬
  • SubsetⅡ:利尿薬、血管拡張薬
  • SubsetⅢ:輸液、強心薬
  • SubsetⅣ:利尿薬、血管拡張薬、輸液、強心薬、補助循環

Forrester分類を看護過程に活かすポイント

Forrester分類を看護過程に活かすポイント

急性冠症候群後の急性心不全慢性心不全で用いられる指標になるので

心不全の患者さんを受け持っている場合は、カルテを追ってみてください。

右心カテーテル検査(スワンガンツカテーテル)が行われていれば

Forrester分類についての記録が乗っているはずです。

そうすると治療開始時の患者さんの状態を把握することができます。

そして、なぜ現在行われている治療が患者さんに必要なのかを理解することが

できると思います。

 

  • 心臓カテーテル検査を行った日にちの医師記録をみつける。
  • Forrester分類を確認して、現在の治療と照らし合わせる。
  • 患者さんの状態把握、治療方針について理解が深まる。

 

Forrester分類を参考にして看護実習記録を書いてみる!

ヘンダーソンゴードンの各項目にはつらつらと書く必要はないので

病態経過」や「受け持ちまでの経過」などに記載しましょう。

 

以下に簡単ですが、病態経過の記載例を示します。

少しでも参考になれば幸いです。

  • ●月●日に心不全急性増悪にて入院となる。●月●日に心臓カテーテル検査(両心)を行い、心係数(CI)1.8、肺動脈楔入圧(PCWP)25であり、心拍出量の低下、肺うっ血がみられている。Forrester分類Ⅳの状態であることからカテコラミン製剤、利尿薬、血管拡張薬が使用され治療を受けている。

以上となります、ここまで読んでくれてありがとうございました。