看護実習ポイント

小児看護実習のポイント

小児看護

小児看護とは

小児看護の対象者である小児期は、人間の生涯の中で、成長発達の面で

最も変化に富んだ年代であり、それぞれの発達段階で異なった特徴

発達上の課題をもっています。

また、家族自体子供の成長によって著しく変化し、

家族として発達していく時期になります。

 

小児看護では発達段階個別性に応じた保育・養護の理解と習得

小児に起こりやすい健康障害の特徴を理解し、

さらにそれらを家族に指導できる能力が必要になります。

小児看護学の目標

小児看護学では、胎生期から思春期までのさまざまな発達段階にある子供とその家族を

対象とし、成長発達していく過程における健康上の種々の問題に対して、

援助や教育指導を実施できる能力を養うことを目標としています。

 

小児看護学の目標について示します。

小児看護学の目標
  1. 小児看護の対象とその特性を理解する
  2. 子供の成長発達を理解し、発達段階を評価できる
  3. 子供を取り巻く環境とその影響を認識する
  4. 発達段階に応じた生活の特徴と援助の実際を学ぶ
  5. 健康障害が子供と家族に及ぼす影響を理解する
  6. 小児期に発症する主な疾患と看護を理解する
  7. 健康障害の子供とその家族の状況を理解し、必要な援助について理解する

 

これら知識・技術を講義、演習、実習から学んでいく必要があります。

小児看護実習の目的と目標

小児看護学の目標は理解できたと思うので、次に小児看護実習の目的と目標について

説明していきます。

 

小児看護学の講義・演習で学んだ知識を基盤として、子供とその家族に関わる

健康問題について認識し、個別的看護を展開するための

基礎的能力を養えるように実習に取り組んでいきます。

小児看護実習の目的

小児看護実習の目的は成長発達し続ける子どもその家族を理解し、

各健康段階に応じた看護を実践するための能力を養うことになります。

 

小児の成長発達を理解し、健全な育成をめざして

あらゆる健康段階にいる小児家族に対し

適切な看護が実践できる基礎的能力を養っていきましょう。

 

小児看護実習の目標

小児看護実習の目標は以下になります。

 

小児看護実習の目標
  1. 受け持ち児の日常生活行動の情報を得て、成長発達と基本的生活習慣の獲得の程度を把握し、成長発達の評価を行う
  2. 入院による環境の変化や健康障害、治療による成長発達や生活状況、家族に及ぼす影響を理解することができる
  3. 小児の健康レベル・成長発達に応じた日常生活援助や遊び(学習)の援助ができる
  4. 受け持ち児を通して医療・保健・福祉・教育の連携の中で小児看護の役割が理解できる
  5. 外来での看護あるいは退院指導を通して、在宅での療養状況やニーズへの対応を考える

 

小児看護で行うアセスメント

小児看護で行うアセスメントは、小児期の発達段階身体的・精神的特徴等

踏まえる必要があります。

基本的なアセスメントのポイントを以下に示します。

小児看護で行うアセスメントのポイント
  1. 発達段階(エリクソン・ハヴィガースト)
  2. 小児期の身体・精神的機能
  3. 疾患・障害の影響
  4. コミュニケーション(遊び)
  5. 生活状況(家族資源、社会資源)

上述しているアセスメントのポイントを考慮して、

児の生活リズムを崩すことのないように受け持ち児の日課を踏まえた

アセスメントをしていくとよいでしょう。

小児看護実習での看護展開

前述したアセスメントをもとにして看護展開をしていきます。

理論的にはどのような発達段階にいるのか、身体的・精神的な特徴はどうか、

環境の変化によるストレスはどうか、家族の付き添いはあるか等を

考慮していきましょう。

問題点としては、疾患にもよりますが、感染に関すること

セルフケア不足に関することなどが挙げられます。

 

看護計画の内容としては、患児の強みをみつけ、

発達を妨げることのないような援助

繋げていくことができるといいですね。

 

小児看護実習のポイント

小児看護実習をうまく乗り切るためのポイントです。

小児看護実習のポイント
  1. 発達段階、身体・精神・認知機能を把握する
  2. コミュニケーションや遊びを通して児との関係性を築く
  3. 患児だけではなく、家族の不安にも目を向ける
  4. 本人や家族の気持ちを思いやることができる
  5. 発達段階を考慮した看護計画の立案をする

小児看護に対する苦手意識

子供に対する苦手意識家族との関わりは緊張することも多いと思います。

月齢の低い児疾患が複雑な児被虐待児成長発達に遅れがみられる児では

学生によっては戸惑いもあると思います。

困った時は一人で悩まず、指導者や教員、カンファレンスに挙げるなどして

一人で抱え込まないようにしましょう。

誰かに頼るのもその領域に対する苦手意識を和らげることができる要因になります。

 

以上になります。最後まで読んでくれてありがとうございました。

参考文献

厚生労働省:「看護師養成所の運営に関する指導ガイドラインについて」の一部改正について,2020

文部科学省・厚生労働省:保険氏助産師看護師学校養成所指定規則の一部を改正する省令の公布について(通知),2020

浅野 みどり:発達段階からみた 小児看護過程 第4版,医学書院,2021