看護過程

周手術期看護を勉強して看護実習記録の書き方を理解する

周手術期

周術期看護での看護実習記録の書き方を理解する

周術期とは

周術期とは

周術期とは、手術の適応が決定したときから、手術が終了して退院し、外来通院にいたる一連の期間のことです。

1978年のAORN(Association of Operative Room Nurses)第25回年次大の

なかで周術期が定義づけられています。

AORN周手術期(perioperaitive phase)を、

周術期における期間
  1. 手術前期(preoperative phase)
  2. 手術期(intraoerative phase)
  3. 手術後期(postoperative phase)

の3期に分類されると提言しています。

 

周術期看護とは

それでは、周手術期看護とはなんでしょうか?

先ほどの定義に合わせると手術における一連の流れの中で

看護を行っていくこととなります。

 

日本手術看護学会の定義によると

「患者、家族が手術を決定したときから、手術室へ入室し、

手術の準備から術中、手術を終えて、手術室を退室し、

手術侵襲から回復するまでのプロセスに関わる看護とする。」

とされています。

 

周術期における看護過程の展開ポイント

周術期(術前)における看護過程の展開

術前は、手術の説明を受けて手術に同意し、意思決定を行い、

当日に手術室へ入室するまでの期間をいいます。

看護過程を展開するためのポイントを示します。

  • 患者の意思決定支援を行うために手術の目的や内容、合併症を理解しているか確認します
  • 術前の患者の既往歴や状態から術中、術後の合併症へつながる因子はあるか確認します
  • 深呼吸や咳嗽の指導、ピークフローによる訓練を行い、術後肺合併症の予防につなげましょう

 

周術期(術中)における看護過程の展開

術中は、手術室に入室後、手術の開始、手術の終了、

手術室を退室するまでの期間をいいます。

看護過程を展開するためのポイントを示します。

  • 術前に立案した看護計画に基づいたケアを実施し評価していきます
  • 手術の進行にあわせて看護計画の内容を修正し、患者へのケア、アセスメント、評価を繰り返していきます

 

周術期(術後)における看護過程の展開

周術期(術後)は、手術室を退室して、手術の侵襲から回復するまでの期間をいいます。

看護過程を展開するためのポイントを示します。

  • 手術中の経過や特記事項を病棟・外来看護師へ申し送りをします。(術後の看護に活かすことができる内容を申し送りしてくれるのでよく聞くようにしましょう)
  • 術前・術中・術後の患者の状態をアセスメントして評価し、必要な術後看護を考えていきます
  • 手術侵襲の回復を促進するための看護異常の早期発見をするための看護を実践していきます

看護学生さんは術後の患者さんを受け持つ機会が多いので

周術期(術後)の中の、

手術侵襲の回復を促進するための看護

異常の早期発見をするための看護

の視点が非常に重要になってきます。

 

-周手術期の看護実習記録の書き方を理解するための知識-
手術侵襲とは何か?

これまでも出てきましたが、手術侵襲とはなんでしょうか?

まず、侵襲とは「生体内の恒常性を乱す可能性のある外部からの刺激」のこ
とをいいます。

侵襲は手術以外でも出てくる医療用語なので概念を押さえておきましょう!

 

そして手術侵襲とは、

「手術操作そのものに伴う組織の切断切離焼却、

損傷、止血、阻血などの直接的なもののみではなく、

術後疾痛、術後悪心・嘔吐、気管内挿管・陽圧換気、

術前の絶飲食や腸管洗浄などの術前処置、

手術に対する不安や恐怖感など、周術期に患者が受けるであろう

あらゆる処置や苦痛の経験のこと」をいいます。

 

-周術期の看護実習記録の書き方を理解するための知識-
ムーアの分類(Mooreの分類)

周術期(術後)の患者さんの生体内の状態を理解するのに役立つ知識として、

ムーアの分類があります。

ムーアの分類は、手術の侵襲からの患者さんの回復過程

4つの相に分類したものになります。

手術などの侵襲に対する生体反応として、内分泌系、自律神経系、代謝系などが変動することで、さまざまな臨床所見がみられます。

各相に合った看護展開をしていく必要があります。

ムーアの分類

 

ここまで読んでくれてありがとうございました。

参考文献

1) Association of Operative Room Nurses;Roth.R.A.edt.,Perioperative Nursing Core Curriculum. Saunders. pp.19-32, 1995.

2) 飯塚麻紀, 鴨田玲子, 渡辺陽子, 齋藤久美子;周手術期患者に対する病棟看護師の臨床判断. 福島県立医科大学看護学部紀要 第13号 1-10, 2011