看護過程

看護過程~#2問題の明確化~

看護問題立案

問題の明確化

アセスメントができたら問題を明確にしていきます。ここでいう問題は健康上の問題であり、健康上の問題の中に、看護師が主体となって介入する看護問題アルファロ¹⁾が提唱している、医師やリハビリが介入する協働問題があります。

健康上の問題とは、身体的精神的社会的な問題のことであり、実在型問題リスク型問題ヘルスプロモーション型問題の3種類に分類されます。

  • 健康上の問題には、看護問題協働問題が含まれる
  • 健康上の問題には、実在型問題リスク型問題ヘルスプロモーション型問題に分類される

健康上の問題

健康上の問題である実在型問題リスク型問題ヘルスプロモーション型問題の3種類について詳しく説明していきます。

実在型問題

現在進行形で患者さんの健康(身体・精神・社会)を脅かしている問題が実在型問題になります。原因誘因を分析して除去軽減を目的とした介入が必要な問題です。

リスク型問題

現在は問題になっていないが、未来では患者さんの健康(身体・精神・社会)を脅かす可能性のある問題がリスク型問題になります。リスク因子分析して正しい健康状態に導くことができるよう介入が必要な問題になります。アセスメントの中では成り行きにより起こる問題です。

ヘルスプロモーション型問題

現在進行形で患者が持つ強み意欲願望ヘルスプロモーション型問題になります。情報を分析して、より良い健康状態に導けるような介入が必要になります。ここでもリスク型問題同様に意欲願望を支援することでの成り行きが重要な考え方になります。

看護問題

前述した健康上の問題のうち、看護師が介入すべき問題焦点を当てたものが看護問題となります。

看護問題の種類

看護問題の3種類
  • 実在型看護問題は、看護師原因因子除去・軽減することができる問題
  • リスク型看護問題は、看護師危険因子除去・軽減できる問題
  • ヘルスプロモーション型看護問題は、看護師意欲・願望状況の変化につなげることができる問題

医師リハビリスタッフなど多職種で介入する問題は協働型の問題となります。

看護問題の例としては、入院生活の不安で眠れないなどは、実在型看護問題として看護師介入することができます。不安を軽減するための傾聴や安心させるような声掛けが介入になります。看護師独自で解決できる問題としていますが、多職種で協働し医療を提供するという今の時代に看護師独自で解決に向かう問題は私の想像のつく限りありません。前述した不安からの不眠もリハビリにより精神の安定が図れることや栄養士とのコミュニケーションで気持ちの安定化が図れることもあります。記録上は看護問題として取り扱いますが、実際は協働型の問題だと思います。

共同問題と協働問題

共同問題協働問題は、読み方は一緒ですが、漢字や意味合いは異なるものです。

共同問題は、カルペニート²⁾が提唱している「二重焦点臨床モデル」で提唱されている概念です。疾患、手術、検査により生じるDVTイレウスなどの生理的合併症のことです。看護師単独では解決できず、医師リハビリ共同問題を管理し、介入する必要があります。

協働問題は、アルファロ¹⁾の著書である「基本から学ぶ看護過程と看護診断」の中で健康問題のうち、複数の職種が介入する問題は「多職種による協働が必要な問題」だと述べています。つまり、共同問題協働問題の中に包括されている問題になります。

どちらも多職種で介入する問題という意味合いはほとんど変わりませんが、ニュアンスが微妙に違うのですね。本当にどっちでもいいことだと思います。。

 

参考文献

1)ロザリンダ・アルファロ・ルフィーヴァ (著), 本郷 久美子 (翻訳):基本から学ぶ看護過程と看護診断 第7版, 医学書院, (2012)

2)Lynda Juall Carpenito‐Moyet:カルペニート看護診断マニュアル 第4版, 医学書院,  (2008)